
三昧庵について
「三昧」という言葉を聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
「贅沢三昧」「読書三昧」「○○三昧」と言うときは「ざんまい」と発音します。
もともとはサンスクリット語で瞑想や座禅の境地を意味する「サマーディ」。
漢訳されるときに音写されて「三昧」になったのです。ここでは「さんまい」と発音します。ちなみに禅宗でも「さんまい」と読みます。たとえば白隠禅師の座禅和讃には「三昧無碍(さんまいむげ)の空ひろく・・」とあります。
「三昧庵」は、「ざんまいあん」と読みます。
「蕎麦打ち三昧」・・・庵主の心粋を表しました。
私たちの身体は食べたもので出来ています。何を食べるかで、健康にもなれば不健康にもなります。
三昧庵の蕎麦は現在、茨城、福井、秋田、岩手、富山などの「常陸秋そば」「大野在来」「信濃1号」などの優良品種を提供しています。将来的には岡山市北区で採れた「さちいずみ」という香り蕎麦を提供したいと思っています。それが理想です。
汁(つゆ)の元だしはマクロビオティックの考え方に基づいて作っています。本返しは「かめびしの三年醸造濃い口醤油」「福来純の味醂」など厳選した原料を使っています。甘みはサトウキビの搾り汁を不純物のみ取り去った原糖を使用しています。
瀬戸内海の玄関口である玉野市の田井地区に店舗を移転してからは、伊吹島産いりこ出汁の新境地を追求しています。
さらに・・・と説明を続けるとキリがありません。とにかく、こだわっています。
三昧庵では、作り手と食べ手との、こころの交流を大切にしたいと思っています。
お客さまの健康を祈念して、心を込めて作ります。
「美味い!」と言っていただければ、本望。それが作り手と食べ手の交流です。
皆様のお越しをお待ちしております。
三昧庵主 景山勝巳


庵主プロフィール
景山勝巳(かげやまかつみ)
特定非営利活動法人 日本モトショク理事長
岡山市まちつくり賞奨励賞2018年受賞
現在、岡山市北区の耕作放棄地を再生した圃場を利用して「蕎麦」と「もち麦」を栽培し、主に2つの産業化に取り組んでいます。
8月中旬に蒔いた蕎麦の種(品種名:サチイズミ:温暖な地で育つ香り蕎麦)は、9月中旬には白い花をつけます。そして、10月中旬には刈り取りを行い、さわやかな秋晴れの日を選んで脱穀作業、唐箕掛け作業を行います。
現段階では(2019年)、ここから先の工程は加工業者に委託しています。しかし、5年以内には製粉作業を内製化したいと目論んでいます。製粉後は採れたて打ち立ての新蕎麦を、三昧庵にて皆様に味わっていただけるようになります。
以上が、1つ目の「小さな6次産業」かの取り組み。
2つ目。もち性2条大麦「キラリモチ」を11月に種まきします。冬の間は草もあまり伸びないので、放ったらかしておきます。すると、5月下旬には畑一面に金色の絨緞が広がります。それを収穫し、精麦機を使って50~70%まで削り込むと、お米と一緒に炊飯できる「丸もち麦」ができあがります。これを白米に30%以上混ぜて炊飯すると、「もち麦ごはん」の完成です。
最近の研究では、この「もち麦ごはん」には食後血糖値の上昇抑制、血中コレステロール低下による冠状動脈心疾患のリスク低減、排便促進効果などの健康機能があると言われ始めています。
志を同じくする仲間を求めています。
ぜひ、ご一緒しましょう!


庵主の想い
大地恵みを味わう蕎麦は、世界一シンプルな食べ物です。
蕎麦粉と水のみで出来ています。究極は、湧き水に浸して食べる「水そば」です。
それだけに、土地と品種を選ぶことが大切です。
全国にはさまざまな品種の蕎麦がありますが、岡山の土地にもっとも相性の良い蕎麦の品種は、九州沖縄農研機構の作った選抜種「サチイズミ」という香り蕎麦です。
これを、自ら無農薬・無肥料の「自然農」で育て、蕎麦打ちをしたいという夢を持っています。
蕎麦作りについて、2013年から試行錯誤を続けてきました。今年(2019年)で7年目。理想の蕎麦作りのメソッドを確立しつつあります。
後は、製粉業(粉屋)を立ち上げることができれば、三昧庵の「小さな6次産業」が完成します。
この6次産業のモデルは、広くオープンにしていきたいと思っています。
たくさんの人、特に若い人たちに真似をしてもらいたいです。
SNSなどを通じて随時オープンにしていきます。
やってみたいという、志を同じくする人を求めています。
三昧庵主 景山勝巳
